膀胱がんの症状は?
- 血尿:症状のない血尿・健診などでの尿潜血陽性
- 膀胱炎のような症状:尿が近い・排尿時の痛み・尿が残っている感じ
どんな検査が必要ですか?
- 膀胱を観察する内視鏡検査が有用です。当院では痛みの少ない柔らかく細い内視鏡を用いて検査を行っております。従来は硬いカメラを尿の出口から挿入していましたが、最新型の内視鏡では外来において容易に実施することが可能となりました。
- 腹部超音波検査:おしっこを溜めていただき実施します。簡便で容易な検査ですが、膀胱の粘膜面に沿って進展する上皮内癌では有効ではありません。
- 尿細胞診:尿のなかに剥がれ落ちてくる粘膜の細胞を顕微鏡で調べる検査です。結果が出るまで約1週間必要です。簡便な検査ですが正常という結果であっても膀胱がんの存在を否定するものではありません。
膀胱がんの発生と喫煙には関連がありますか?
- 喫煙により膀胱がんの発生リスクは2~4倍増加します。
- 禁煙により膀胱がんを発症リスクが低くなることも確認されています。
再発の予防治療はどのようなものがありますか?
- 抗がん剤の膀胱内注入療法
再発のリスクが比較的高い膀胱がんの患者さんに対して行われます。週1回外来にて膀胱内に抗がん剤の溶解液を注入し1時間ほどは排尿を控えていただく治療方法です。髪の毛が抜けたり・気持ちが悪くなるなどの副作用は少ない治療方法です。
- BCG注入療法
がんの顔つきが比較的悪性で再発の危険性が高い患者さんに対して行われます。結核菌の溶液を膀胱内に注入する方法です。再発予防・がんの進展予防に有用な治療方法です。
- いずれの治療も当院で実施可能です。効果・副作用などについてご家族のかたへも時間をかけて説明しています。
ほかの病院で膀胱を取るように勧められたのですが…
- 早期の膀胱がんは内視鏡手術で対処可能であることが一般的です。しかし、腫瘍の根が深い場合や、悪性度が高く再発を繰り返している場合には膀胱をとる手術が必要になることもあります。当院では膀胱がん治療にお悩みの患者さんへのセカンドオピニオン外来も行っていますので、お電話にてご相談ください。