おねしょ(夜尿症)

夜間睡眠中に無意識に排尿をしてしまう尿漏れの状態を夜尿といいます。全ての赤ちゃんには夜尿がありますが、成長とともに徐々に消失します。5歳以降も持続する夜尿を病的と考え夜尿症といいます。

頻度は?

6歳で約10%、10歳で約5%の児童が少なくとも月1回以上の夜尿を認めます。思春期の学童や成人においても0.5~1%程度の頻度であると考えられています。

原因として考えられているものは?

  • 遺伝的要因
  • 膀胱の大きさ
  • 尿の量が夜間に多い
  • 睡眠覚醒の異常
  • 尿の通り道の奇形 など

診断のためには?

尿の濃さを評価したり炎症がないかどうか確認するために尿検査を行います。
尿の通り道に生まれつきの異常がないかどうか超音波検査などを行うことがあります。
排尿状態を評価するために排尿量・時間・飲水量を記録していただきます。

治療

あせらない、おこらない、治療効果を認めたらほめることが大事です。

生活指導

規則正しい生活リズムを確立することが大事といわれています。 飲水後3時間以内には飲水量の約80%が尿になるとされており、就寝2~3時間前から飲水を控えるようお勧めしています。

行動療法(アラーム療法)と薬物療法、もしくはその併用

尿の漏れを感知する機器による治療を行います。膀胱容積を増大させる効果が認められています。 行動療法を行っても改善が不十分な場合には薬物療法を併用します。お子様にも内服しやすい口腔内崩壊錠を内服していただく方法です。

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