我が国における疫学調査では40歳以上の女性における、尿失禁罹患率は43.9%と、男性の17.6%に比較し高率です。
尿失禁の種類
- 腹圧性尿失禁(推定患者数461万人)
- 「労作時または運動時、もしくは、くしゃみまたは咳の際に、不随意に尿が漏れる」
- 症状は?
- くしゃみをすると漏れる
- 咳をすると漏れる
- 大笑いをすると漏れる
- 重いものを持ち上げると漏れる
- 走ると漏れる
- 中腰になってものを取ろうとすると漏れる など
- 治療は?
- 理学療法(骨盤底筋訓練):軽度~中等度の尿失禁に有効
- 薬物療法:2剤併用による補助的治療
- 外科的治療:いくつかの方法があります。院長にご相談ください。
- 切迫性尿失禁(推定患者数377万人)
- 「尿意切迫感と同時、または尿意切迫感の直後に、不随意に尿が漏れる」
- 症状は?
- 急に尿意が起きて我慢ができず漏れる
- 急いでトイレに行っても、トイレの直前や下着を下している最中に漏れる
- 台所で水仕事をしていると漏れる
- 睡眠中に尿が漏れていることがある など
- 治療は?
- 行動療法:理学療法(膀胱・骨盤底筋訓練)、生活指導 内服治療とほぼ同等の効果が期待できます。
- 薬物療法:緑内障の一部の患者さんは内服できないことがあります。
- 電気刺激治療:干渉低周波治療→当院で実施可能です。
- 混合性尿失禁
- 腹圧性・切迫性尿失禁の症状を併せ持つもの