過活動膀胱(OAB)って何?
尿意切迫感を必須とした症状症候群で、通常は頻尿と夜間頻尿を伴うものです。
2003年に行われた疫学調査では・・・
- 40歳以上の年代層で約810万人の過活動膀胱患者数が推測されています。
- 病院受診率は22.7%にとどまり、女性に至っては7.7%でしかありません。
- 40歳以上の女性のうち90%以上の方が、尿意切迫感や頻尿の症状を我慢し生活されているのが現状です。
医療機関を受診しない理由
- 困っていない
- 歳を取れば当然
- 病気ではない
- 恥ずかしい
- ほとんどの排尿障害が適切な指導・治療によって改善します。当院ではプライバシーに最大限配慮し診療を行っております。
診断の方法は?
- 過活動膀胱症状質問票(OABSS)にて行います。
- 別途エクセルファイル
- 尿検査・腹部超音波検査などによって類似疾患の除外を行います。
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 神経因性膀胱
- 膀胱がん
- 腹圧性尿失禁 など
治療は?
- 行動療法:理学療法(膀胱・骨盤底筋訓練)、生活指導 内服治療とほぼ同等の効果が期待できます。
- 薬物療法:緑内障の一部の患者さんは内服できないことがあります。
- 電気刺激治療:干渉低周波治療→当院で実施可能です。